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J-GLOBAL ID：201702269786829270   整理番号：17A0441734

サブサハラアフリカにおけるイネ生産のための未開発地域のポテンシャルを評価すること-西アフリカ,ガーナの北部地域における氾濫原の事例研究

Evaluating the Potential of Underdeveloped Land for Rice Production in Sub-Saharan Africa - A Case Study of Floodplains in the Northern Region of Ghana, West Africa

著者 (6件)： HAYASHI Keiichi (Japan International Research Center for Agricultural Sciences) ,  TSUJIMOTO Yasuhiro (Japan International Research Center for Agricultural Sciences) ,  HATTA Tamao (Japan International Research Center for Agricultural Sciences) ,  YAMAMOTO Yukiyo (Japan International Research Center for Agricultural Sciences) ,  SAKAGAMI Jun-Ichi (Japan International Research Center for Agricultural Sciences) ,  FOSU Mathias (Savanna Agricultural Research Institute)
資料名： JARQ  (JARQ)
巻： 51  号： 1  ページ： 77-84(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： Y0175A  ISSN： 0021-3551  CODEN： JARJA9  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 本研究は,サブサハラアフリカにおける未開発地域の土壌特性評価により,イネ栽培に適した地域を同定することを目的とした。土地タイプの詳細な調査および土壌サンプリングのために,ガーナの北部地域において,ホワイトボルタ川に沿ってZaw氾濫原(ZFP)に2つのトランセクトラインを引いた。トランセクトライン従った土地タイプは,高地(U),低地草生(Lg),低地浅瀬湿地(Lss)および低地深湿地(Lds)であった。U,LgおよびLssの土壌テクスチャは,シルトローム(SiL)と分類された一方,Ldsはシルト質粘土質ローム(SiCL)と分類された。土壌pH(H₂O)は,UおよびLgで6以上,LssおよびLdsで6以下であった。抽出されたSおよび有用なZnは,他の土地タイプよりもLdsにおいて顕著に大きかった。有用なCu, Mn, Niおよび総窒素(T-N)は,他の土地タイプよりUにおいて顕著に低く,総炭素(T-C)は他の土地タイプよりもLdsで顕著に大きかった。因子分析から,Ldsは他の土地タイプよりも,より土壌肥沃度および硫黄有用性があることが示された。しかし,雨季における水深の付加さから,イネ生産には向いていないように思われた。しかし,Lssは低土壌肥沃度および低硫黄有用性から,Ldsよりも適性が低いと思われた。水源へのアクセスは,LgよりもLssが容易であった。したがって,Lsst地タイプは,本研究地域におけるイネ生産として,比較的適していると考えられた。しかしながら,本結果は,土壌肥沃性および硫黄は制約され得ることから,適切な肥料が必要である。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： ガーナ共和国 ,  *イネ ,  土地利用 ,  農地整地 ,  *土壌型 ,  土壌分類 ,  土壌テクスチャ ,  *生産性 ,  土壌化学特性 ,  土壌
準シソーラス用語： *土壌の生産力 ,  農業土壌

著者キーワード (4件)： Soil fertility ,  sulfur deficiency ,  food security ,  Tamale

分類 (1件)： 土壌生成・分類  (FB04020G)

引用文献 (21件)：

• Bates, B.C., Kundzewicz, Z.W., Wu, S. and Palutikof, J.P. (2008) Climate Change and Water. Technical Paper of the Intergovernmental Panel on Climate Change. IPCC Secretariat, Geneva, Switzerland, pp.210.
• Bationo, A. and Buerkert, A. (2001) Soil organic carbon management for sustainable land use in Sudano-Sahelian West Africa. Nutr. Cycl. Agroecosyst 61: 131-142.
• Buri, M.M., Ishida, F., Kubota, D., Masunaga, T. and Wakatsuki, T. (1999) Soils of flood plains of West Africa: general fertility status. Soil Sci. Plant Nutr. 45: 37-50
• Dobermann, A. and Fairhurst, T.H. (2000) Rice: Nutrient Disorders & Nutrient Management. Potash & Phosphorous Institute of Canada and International Rice Research Institute (IRRI). p. 191.
• FAO (2003) World Soil Resources, Projection Flat Polar Quartic, FAO/EC/ISRIC, www.fao.org/ag/agl/agll/wrb/soilres.stm.

タイトルに関連する用語 (10件)： サブサハラアフリカ ,  イネ ,  開発 ,  地域 ,  ポテンシャル ,  評価 ,  西アフリカ ,  ガーナ ,  氾濫原 ,  研究