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J-GLOBAL ID：201702270925833195   整理番号：17A0036295

多様なインディカ型イネのエリート系統に由来する多系後期世代交雑(MAGIC)集団を用いた農業形質のQTLマッピング

QTL mapping for agronomic traits using multi-parent advanced generation inter-cross (MAGIC) populations derived from diverse elite indica rice lines

著者 (6件)： Meng Lijun (Genetics and Biotechnology Division, International Rice Research Institute (IRRI), Los Banos, Laguna, Philippines) ,  Meng Lijun (Agricultural Genomics Institute in Shenzhen, Chinese Academy of Agricultural Sciences, Shenzhen 518120, China) ,  Zhao Xiangqian (Genetics and Biotechnology Division, International Rice Research Institute (IRRI), Los Banos, Laguna, Philippines) ,  Ponce Kimberly (Genetics and Biotechnology Division, International Rice Research Institute (IRRI), Los Banos, Laguna, Philippines) ,  Ye Guoyou (Genetics and Biotechnology Division, International Rice Research Institute (IRRI), Los Banos, Laguna, Philippines) ,  Leung Hei (Genetics and Biotechnology Division, International Rice Research Institute (IRRI), Los Banos, Laguna, Philippines)
資料名： Field Crops Research  (Field Crops Research)
巻： 189  ページ： 19-42  発行年： 2016年03月15日 
JST資料番号： W1910A  ISSN： 0378-4290  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： イネでは,様々な二親性マッピング集団を用いて,多くのQTLが収量と関連形質に関して報告されている。しかし,よく特性解析された遺伝子/QTLが形質を向上させる育種にうまく利用されることはほとんどない。その理由のひとつは,供試されたマッピング集団が育種とは無関係であるということである。関連マッピングは,より複雑なバックグラウンドで効果的なマーカー-形質関連を同定するさいにも用いられる。しかし,ダイバーシティパネルを用いた関連マッピングの結果は,ほとんどの系統が多くの重要な農業形質でパフォーマンスが悪いため,育種に活用することは困難である。本研究では,インディカ型イネのエリート系統(DC1,DC2と八系交雑)に由来する3つの多系後期世代交雑(MAGIC)集団を供試し,ゲノムワイド関連解析(GWAS)を行って,収量,収量構成要素と他の関連形質を含む14形質のQTLを同定した。3つのMAGIC集団は,国際稲研究所(IRRI)本部で2014年の乾期(DS)と雨期(WS)に表現型解析が行なわれ,4,500のマーカーを含むイネSNPチップで遺伝子型解析が行なわれた。染色体7,9と11を除くすべての染色体上の合計26のQTLが,DSまたはWSにおいて10形質で同定された。DC1,DC2,八系,DC12(DC1+DC2)とRMPRIL(DC1+DC2+八系)集団において,26のQTLのうち,各々,6,2,12,10と20が同定された。9つのQTLは,次の既知のQTL/遺伝子に対応していた:止葉幅のqFLW4,千粒重のqTGW3とqTGW5,登熟粒数のqFGN4,二次枝梗数のqSBN4,草丈のqPH1.1とqPH1.2,出穂期のqHD3とqHD6。これらの9つのQTLはすべて,RMPRIL集団を供試して同定できたが,八系,DC12,DC1とDC2集団を供試すると,各々,8,7,6と1のみが同定できた。八系集団は,DC1,DC2とDC12集団よりも強力であった。異なる集団(例えば,DC12とRMPRIL)を組み合わせたジョイント解析によって,同定されたQTLの数とマッピングの解像度が増加した。本研究によって,多様なエリート親系統に由来するMAGIC集団がQTLの検出に使用でき,遺伝子同定と実際の育種を連結するのに理想的であることが示された。そのようなMAGIC集団を供試したGWASは,集められた集団と比べて検出力が高く,二親性集団と比べて解像度が高かった。供試された集団は良好な育種集団でもあるので,同定されたQTLは直ちに適用が可能である。Copyright 2017 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： *イネ ,  解析 ,  集団 ,  *表現型 ,  ゲノムワイド関連解析 ,  *量的形質遺伝子座 ,  作物育種 ,  作物収量 ,  収量構成要素
準シソーラス用語： QTLマッピング ,  マッピング集団 ,  インド型イネ ,  *農業形質

著者キーワード (4件)： Agronomic traits ,  GWAS ,  MAGIC population ,  Rice (Oryza sativa L.)

分類 (2件)： 稲作  (FC03020C) ,  分子遺伝学一般  (EC02010J)

タイトルに関連する用語 (6件)： イネ ,  系統 ,  交雑 ,  集団 ,  農業形質 ,  QTLマッピング