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J-GLOBAL ID:201702274711244615   整理番号:17A0123978

ピロリジノインドリンアルカロイドPsm2はPI3K/Aktシグナル伝達に影響を及ぼすことにより血小板凝集と血栓形成を阻害する【Powered by NICT】

The pyrrolidinoindoline alkaloid Psm2 inhibits platelet aggregation and thrombus formation by affecting PI3K/Akt signaling
著者 (6件):
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巻: 37  号:ページ: 1208-1217  発行年: 2016年 
JST資料番号: C0089D  ISSN: 1671-4083  CODEN: APSCG5  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 中国 (CHN)  言語: 英語 (EN)
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目的:全Selaginella moellendorffii植物から単離されたピロリジノインドリンアルカロイドの一つであるPsm2は強力な抗血小板活性を示した。本研究では,著者らはさらにPsm2の抗血小板作用を評価し,その根底にあるメカニズムを明らかにした。in vitro 【方法】ヒト血小板凝集とex vivoでのラット血小板凝集を調べた。アゴニスト誘導血小板凝集を光透過率血小板凝集計を用いて測定した。Psm2の抗血栓効果はラットの動静脈シャント血栓モデルで評価した。Psm2の抗血小板活性の基礎となる機構を解明するために,ELISA,ウェスタンブロット法及び分子ドッキングを行った。Psm2投与の出血リスクはマウス尾切断モデルで評価した,Psm2の細胞毒性は,EA.hy926細胞におけるMTT分析により測定した。【結果】Psm2は用量依存的に0.64,0.37,0.35と0.87mg/mLのIC(50)値とADP,U4619,トロンビン及びコラーゲンにより誘導されるヒト血小板凝集を阻害した。ラットに投与したPsm2(1, 3, 10 mg/kg)はADPにより誘導されるex vivo血小板凝集を有意に阻害した。A-Vシャントを伴ったラットに投与したPsm2(1 3 10mg/mL,iv)は用量依存的に血栓形成を減少させた。Psm2はフィブリノーゲンとコラーゲンへの血小板接着を阻害し84.5および96.5mg/mLのIC(50)値と,それぞれが,GPIIb/IIIaへのフィブリノーゲンの結合に影響しなかった。Psm2はAktSer473リン酸化を阻害したが,MAPKシグナル伝達とSrcキナーゼ活性化に影響しなかった。分子ドッキングはPsm2はホスファチジルイノシトール3-キナーゼβ(PI3Kβ)に結合した 13.265kcal/molの結合自由エネルギーを持つことを示した。さらに,Psm2はEA.hy926細胞における毒性を起こさず,マウス尾部切除モデルにおけるわずかな出血を生じた。【結論】Psm2はPI3K/Aktシグナリングに影響することにより,血小板凝集と血栓形成を阻害する。Psm2は血栓性疾患の予防または治療のための開発された鉛化合物または薬物候補であるかもしれない。Data from the ScienceChina, LCAS. Translated by JST【Powered by NICT】
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分類 (2件):
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血液・体液作用薬の基礎研究  ,  線維素溶解・血液凝固 

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