抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,筆者が建設プロジェクトに設計監修として参画した事例から,重度・重複障害児のための特別支援学校の建築計画に関するポイントについて述べる。1)多様な学びの形態への対応として,小学部・中学部・高等部別のユニット型教室配置とし,クラス=教室,学部=ホール,全校=ランチルーム・多目的室という明快な段階的空間構成とし,また学習によって集団規模・編成が多様に頻繁に変化することに対応できるよう,教室間も可動間仕切りにして連結できるようにした。2)障がい児特有の学び・日常生活時の姿勢(平座位・臥位)への対応として,教室に25cmほど床上げした小上がりによるユカザスペースを設定,またランチルームにも隣接してユカザの食事空間を設定するとともに,教室のユカザ空間に隣接してトイレを設けた。移転後半年後の使われ方調査の結果,教室ユニット,ユカザスペースの使われ方は学習状態に合わせた空間設定になっているといえ,また,排せつケアの行われ方の把握により学習スペースとの距離の検討が課題として認識された。