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J-GLOBAL ID：201002200532359394   整理番号：10A0186953

熱年代学的手法に基づく木曽山脈の冷却・削剥史(予報)

著者 (7件)： 末岡茂 (京大 大学院理学研究科) ,  堤浩之 (京大 大学院理学研究科) ,  田上高広 (京大 大学院理学研究科) ,  長谷部徳子 (金沢大 環日本海域環境研究セ) ,  山田国見 (日本原子力研究開発機構) ,  田村明弘 (金沢大 フロンティアサイエンス機構) ,  荒井章司 (金沢大 理工学域)
資料名： フィッション・トラックニュースレター  (Fission Track News Letter)
号： 22  ページ： 33-36  発行年： 2009年10月31日 
JST資料番号： L6631A  ISSN： 1340-900X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 木曽山脈の冷却・削剥史を研究するために,年代測定を行なった。山地の地形発達という地殻浅部における現象を対象としているため,より閉鎖温度の低いフィッショントラック法と(U-Th)/He法を適用し,鉱物はアパタイトとジルコンを用いた。現時点で年代値を得ているのはジルコンのみであり,ジルコンフィッショントラック年代は,ほぼすべての地点において,誤差1σの範囲でおよそ60-50Maに収まった。この結果は,より閉鎖温度の高い他の手法による既報年代と調和的であり,岩体形成時の初生的な冷却を表すと考えられる。

シソーラス用語： 年代測定 ,  *フィッション-トラック法年代測定 ,  *ジルコン ,  燐灰石 ,  山岳地 ,  熱史
準シソーラス用語： (U-Th)/He年代測定 ,  *木曽山脈 ,  冷却・削剥史

分類 (2件)： 年代測定  (DD01050W) ,  構造地質学・テクトノフィジクス一般  (DE04010C)

引用文献 (15件)：

• 檀原 毅, 1971, 日本における最近70年間の総括的上下変動. 測地学会誌, 17, pp. 100-108.
• Galbraith R. F., 1990, The radial plot: graphical assessment of spread in ages. Nucl. Tracks Radiat. Meas., 17, 3, pp. 207-214.
• 池田安隆, 1990, 侵食と隆起: 山脈形成論の観測的基礎. 地震第2輯, 43, 1, pp. 137-152.
• 池田安隆, 2003, 中部日本における活断層の発現時期はなぜ新しいのか?.月刊地球, 25, 12, pp. 907-917.
• Ito H. and Tanaka K., 1999, Radiation age determination on some granitic rocks in the Hida Range, central Japan-Remarkable age difference across a fault-. 地質学雑誌, 105, 4, pp. 241-246.

タイトルに関連する用語 (4件)： 熱年代学 ,  手法 ,  木曽山脈 ,  予報