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J-GLOBAL ID：201002200714887256   整理番号：10A0107640

炭酸カルシウム結晶析出による砂の力学特性の改善効果

IDENTIFICATION OF MECHANICAL PROPERTIES IN SAND IMPROVED BY CALCIUM CARBONATE PRECIPITATED

著者 (4件)： 林和幸 (愛媛大学大学院 理工学研究科生産環境工学専攻) ,  只信紗也佳 (国土交通省四国地方整備局 香川河川国道事務所) ,  安原英明 (愛媛大学大学院 理工学研究科生産環境工学専攻) ,  岡村未対 (愛媛大学大学院 理工学研究科生産環境工学専攻)
資料名： 土木学会論文集 C(Web)
巻： 66  号： 1  ページ： 31-42 (J-STAGE)  発行年： 2010年 
JST資料番号： U0104A  ISSN： 1880-604X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 砂の力学特性に及ぼす炭酸カルシウム結晶析出の効果について,排水条件で三軸圧縮試験を行い定量的に評価した.また,砂粒子間に析出した結晶のボンディングが砂の力学特性に及ぼす影響を確認するため,結晶析出砂を解体し,再構成した供試体を用いて三軸圧縮試験を行った.さらに,エネルギー分散型 X線分光器付き走査型電子顕微鏡 (SEM-EDX)を用いて,析出結晶の同定および微視構造の観察を行った.その結果,有効拘束圧が 30~100kPa,結晶析出量が 0~3%の範囲では,砂粒子表面に析出した炭酸カルシウム結晶による摩擦増加,および正のダイレイタンシーの増加により内部摩擦角は増加すること,せん断初期にボンディングは崩壊すること,結晶によるボンディングはヤング率を増加させることが明らかとなった.(著者抄録)

シソーラス用語： *砂 ,  砂粒 ,  物理的性質 ,  炭酸カルシウム ,  結晶化 ,  三軸圧縮試験 ,  乱した試料 ,  エネルギー分散蛍光X線分析 ,  走査電子顕微鏡 ,  内部摩擦角 ,  ダイラタンシー ,  Young率 ,  *土壌物理特性 ,  付着力
準シソーラス用語： EDX分析 ,  SEM【顕微鏡】 ,  砂粒子 ,  晶析 ,  力学特性

分類 (2件)： 土壌物理  (FB04030R) ,  土の圧縮,圧密,せん断,地盤沈下  (RA03050P)

引用文献 (22件)：

• 1) 森麟,田村昌仁,千柄植:砂質地盤における割裂発生機構,土木学会論文集,第388号/III-8, pp.61-70, 1987.
• 2) 米倉亮三,島田俊介:薬液注入における長期耐久性の研究,土と基礎,Vol.40, No.12, pp.17-22, 1992.
• 3) 河村健輔,善功企,山崎浩之,林健太郎:既設構造物直下地盤の液状化対策-浸透固化処理工法,土と基礎,Vol.51, No.3, pp.13-15, 2003.
• 4) 林健太郎,平木正男,舘山大樹,原田智弘:浸透固化処理工法による供用中の岸壁の液状化対策事例,土と基礎,Vol.56, No.3, pp.22-25, 2008.
• 5) 岡二三生,小高猛司,大野康年:コロイダルシリカのさんご混じり砂への適用性,土木学会論文集 C,Vol.64, No.3, pp.571-584, 2008.

タイトルに関連する用語 (5件)： 炭酸カルシウム ,  結晶析出 ,  砂 ,  力学特性 ,  改善効果