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J-GLOBAL ID：201002208382612461   整理番号：10A0452385

クロマツの第二世代マツ材線虫病抵抗性種苗生産システムの構築

著者 (18件)： 大平峰子 (森林総合研 林木育種セ 九州育種場) ,  宮原文彦 (福岡県朝倉農林事務所) ,  森康浩 (福岡県森林林技セ) ,  大川雅史 (福岡県森林林技セ) ,  宮崎潤二 (佐賀県林試) ,  真崎修一 (佐賀県林試) ,  吉本貴久雄 (長崎県農林技術開発セ) ,  佐々木義則 (大分県農林水産研究セ 林試) ,  山田康裕 (大分県農林水産研究セ 林試) ,  三樹陽一郎 (宮崎県林業技術セ) ,  田上敏彦 (宮崎県林業技術セ) ,  小山孝雄 (鹿児島県熊毛支庁) ,  宮里学 (鹿児島県森林技術総合セ) ,  鳥羽瀬正志 (天草地域森林組合) ,  黒田慶子 (森林総合研 関西支所) ,  岡村政則 (森林総合研 林木育種セ 関西育種場) ,  松永孝治 (森林総合研 林木育種セ 九州育種場) ,  白石進 (九大 大学院農学研究院)
資料名： 林木の育種  (Forest Tree Breeding)
号： 235  ページ： 1-5  発行年： 2010年04月25日 
JST資料番号： L3523A  ISSN： 0387-9119  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 九州地域ではマツノザイセンチュウの人工接種による検定を行い,生き残った健全な苗木のみを出荷する生産方式をとっているが。しかし,この生産方式は生存率が28~69%と低く,新たな抵抗性種苗の生産システムが求められている。第一世代抵抗性クローンをベースにした次世代の抵抗性クロマツ品種の創生にむけた研究である表記事業を実施した概要を報告した。試験の結果,高い抵抗性をもつ第二世代クロマツ品種を挿し木苗とした生産システムを構築し,品質の安定した種苗の生産が可能となった。さらに,選抜したクローンをDNA分子マーカーによって管理することにより,検定林を設定することなくクローン検定を行うことが可能となった。一方,採穂台木の上昇によって発根性の低下が予想されるが,世代促進を行うとともに,第三世代の抵抗性品種を選抜することによって,若い採穂台木を確保することが可能であると思われる。さらに,世代促進によって抵抗性は逐次上昇することが期待される。

シソーラス用語： *クロマツ ,  *植物病害 ,  マツノザイセンチュウ ,  *耐病性 ,  *種苗管理 ,  育苗 ,  林木育種 ,  バイオマーカー ,  クローン ,  台木
準シソーラス用語： *マツ材線虫病 ,  *種苗生産 ,  分子マーカー

分類 (2件)： 作物の品種改良  (FC02030G) ,  造林一般  (FF03010A)

引用文献 (21件)：

• 秋庭満輝・石原誠・中村克典・佐々木峰子・岡村政則・佐橋憲生: 同一林分内のアカマツ枯死木から分離されたマツノザイセンチュウの病原力, 第113回日林講, 672, 2002
• 藤本吉幸・戸田忠雄・西村慶二・山手廣太・冬野劭一: マツノザイセンチュウ抵抗性育種事業-技術開発と事業実施10か年の成果-, 林育研報7, 1-84, 1989
• 石松 誠: マツノザイセンチュウ抵抗性クロマツの挿し木について, 林木の育種特別号, 20-23, 1999
• 黒田慶子・大平峰子・岡村政則・藤澤義武: マツ材線虫病抵抗性クロマツ家系の苗木における線虫分布と増殖, 日林誌89, 241-248, 2007
• 町田英夫: さし木のすべて, p.149, 誠文堂新光社, 東京, 1974

タイトルに関連する用語 (6件)： クロマツ ,  世代 ,  マツ材線虫病 ,  抵抗性 ,  種苗生産 ,  構築