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J-GLOBAL ID：201002219410199348   整理番号：10A0186954

粉末圧縮ペレットを用いた放射性同位体濃度見積もりのための新たな試み

著者 (7件)： 伊藤一充 (金沢大) ,  長谷部徳子 (金沢大 環日本海域環境研究セ) ,  住田亮輔 (金沢大 理) ,  荒井章司 (金沢大) ,  山本政儀 (金沢大 環日本海域環境研究セ) ,  柏谷健二 (金沢大 環日本海域環境研究セ) ,  雁澤好博 (北海道教大 函館分校)
資料名： フィッション・トラックニュースレター  (Fission Track News Letter)
号： 22  ページ： 37-39  発行年： 2009年10月31日 
JST資料番号： L6631A  ISSN： 1340-900X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 外部標準法を用いたLA-ICPMSにおいて,先行研究で使ったSRM610ガラスの代わりに,より簡便で汎用性のある測定を目指し,粉末の岩石標準試料に何も加えることなく圧縮したもの(圧縮ペレット)を外部標準として用いて²³⁸U,²³²Th濃度を求めた。得た結果は²³⁸Uの場合,外部標準試料としてガラス・圧縮ペレットのどちらを用いても,粉末試料の濃度は確度良く見積もられた。²³²Thの場合,外部標準で圧縮ペレットを用いた場合は確度の良い測定ができたが,ガラスを用いた場合は,粉末試料の濃度を少なく見積もった。このことから,²³⁸Uはガラスと圧縮ペレットの物性の違いによるマトリックス効果が濃度に及ぼす影響が小さいが,²³²Thは大きいと言える。

シソーラス用語： ペレット ,  ICP-MS分析 ,  レーザアブレーション ,  *ウラン238 ,  *トリウム232 ,  マトリックス効果
準シソーラス用語： LA-ICP-MS ,  *粉末圧縮ペレット

分類 (1件)： 年代測定  (DD01050W)

引用文献 (3件)：

• Ito K., Hasebe N., Sumita R., Arai S., Yamamoto M., Kashiwaya K. and Ganzawa Y., in press. LA-ICP-MS analysis of pressed powder pellets to luminescence geochronology. Chemical Geology.
• Makishima A. and Nakamura E., 1997. Suppression of Matrix Effects in ICP-MS by high Power Operation of ICP: Application to Precise Determination of Rb, Sr, Y, Cs, Ba, REE, Pb, Th and U at ng g-1 Levels in Milligram Silicate Samples. Geostandards Newsletter 21, 307-319.
• Pearce N. J. G., Perkins W. T., Westgate J. A., Gorton M. P., Jackson S. E., Neal C. R. and Chenery S. P., 1997. A Compilation of New and Published Major and Trace Element Data for NIST SRM 610 and NIST SRM 612 Glass Reference Materials. Geostandards Newsletter 21, 1, 115-144.

タイトルに関連する用語 (5件)： 粉末 ,  ペレット ,  放射性同位体 ,  見積もり ,  試み