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J-GLOBAL ID：201002222078915914   整理番号：10A0186950

年代学的手法による四万十帯の付加プロセスの推定

著者 (3件)： 荒田孔明 (金沢大 大学院自然科学研究科) ,  長谷部徳子 (金沢大 環日本海域環境研究セ) ,  荒井章司 (金沢大 大学院自然科学研究科)
資料名： フィッション・トラックニュースレター  (Fission Track News Letter)
号： 22  ページ： 26-28  発行年： 2009年10月31日 
JST資料番号： L6631A  ISSN： 1340-900X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 年代値が報告されている紀伊半島の四万十帯について熱履歴モデルを検討し,九州と紀伊の一部試料についてFT,U-Pb法から得られた結果について議論した。試料はアパタイトが3試料,ジルコンが5試料である。熱履歴モデリングはHeFTy(Ketcham,2005)を用いた。紀伊半島における熱履歴モデリングは,いったん温度上昇を経験した後,約7-2Ma,80-100°C付近から急激な冷却パスを示した。これは四国,九州と同様に,紀伊半島においても同時期的に冷却現象が起こったことが示され,この現象が四万十帯に広域的に起こったことが明らかにされた。

シソーラス用語： 半島 ,  *四万十帯 ,  熱史 ,  モデリング ,  *ウラン-トリウム-鉛法年代測定 ,  フィッション-トラック法年代測定
準シソーラス用語： 紀伊半島 ,  *熱履歴モデリング

分類 (2件)： 年代測定  (DD01050W) ,  構造地質学・テクトノフィジクス一般  (DE04010C)

引用文献 (8件)：

• Aoki, K., Iizuka, T., Hirata, T., Maruyama, S., Terabayashi, M., 2007, Tectonic boundary between the Sanbagawa belt and the Shimanto belt in central Shikoku, Japan. The Journal of the Geological Society of Japan 113, 5, 171-183.
• 荒田孔明, 長谷部徳子, 2007, アパタイトのconfinedトラック増加のためのエッチング条件: 四万十帯中のアパタイトへの適用. フィッション・トラックニュースレター20, 6-12.
• 荒田孔明, 長谷部徳子, 2008, アパタイトのトラック長分布からみた四万十帯の熱履歴--四国・九州について--. フィッション・トラックニュースレター21, 39-41.
• Hasebe, N., Watanabe, H., 2004, Heat influx and exhumation of the Shimanto a ccretionary complex: Miocene fission track ages from the Kii Peninsula, southwest Japan. The Island Arc 13, 533-543.
• Hasebe, N., Tagami, T., 2001, Exhumation of an accretionary prism-results from fission track thermochronology of the Shimanto Belt, southwest Japan. Tectonophysics 331, 247-267.

タイトルに関連する用語 (4件)： 年代学 ,  手法 ,  プロセス ,  推定