抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
スピントロニクスのために強磁性体から半導体にスピンを注入する手段として,強磁性体と半導体の間の電気伝導度の不整合を回避するためにSchottky障壁のような絶縁層を挿入する方法が用いられる。そこでSchottky障壁を持つFe/GaAsコンタクトにおけるスピン注入について理論的な研究を行った。流れる電流のスピン分極率(スピン注入効率)Pをタイトバインディングモデルと線形応答理論によって計算した。面間の共鳴状態,コンダクタンス,およびスピン分極がSchottky障壁の高さと厚さにどのように依存するかを明らかにした。またある励起エネルギー領域,電圧領域においては,Pが負の値となることが明らかになった。さらに,正電圧ではPの絶対値が減少することがわかった。Pが負の値を示すことなどの実験で見出されている結果は,面間の共鳴状態を通じたトンネル効果によって説明できることがわかった。