抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
インターネット上で動画コンテンツを生放送する「インターネットライブ動画放送」に対する取り組みが活発になっている。この種のサービスには多数の視聴ユーザと放送ユーザが混在し,その間のコミュニケーションによって,創造的な活動の活性化が見込まれる。さらにそこから,今までにない利用方法や放送内容が産み出されるといった「創発的な現象」が引き起こされる可能性がある。一方で,著作権や肖像権を侵害する,公序良俗に反する内容が含まれるなど問題ある放送がされうる。このような放送システムに動画コンテンツが流通する仕組みがなければ,インターネットを介して爆発的に伝播し,流通の抑止が困難となる。そこで,本研究ではさきに述べた問題を考慮した上で,創発を促すインターネットライブ動画放送を設計する。放送の不正利用を抑止するために,動画コンテンツの暗号化,ユーザ管理,運営者による視聴ユーザの追跡可能性の確保の仕組みを導入する。その上で,ユーザ間の協調活動を活性化させる仕組みを導入し,創発的な現象の発生を促す。評価実験は,既存サービスの利用状況調査より利用の簡便性が重視される傾向にあったため,構築したプロトタイプのユーザビリティを評価した。その結果,本研究で挙げた不正利用防止の仕組みはユーザの利用の妨げになるため,これらをユーザに意識させない設計が必要であることがわかった。(著者抄録)