抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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平成21年8月,台風9号によってもたらされた豪雨により,西日本を中心に水害が発生した。この豪雨により,兵庫県佐用町では死者・行方不明20名,町内の河川氾濫により家屋全半壊920棟,浸水家屋897棟などの被害が発生した。本稿では,水害後3回にわたって実施した現地調査や被災者へのヒアリング調査の結果及び文献調査等により明らかとなった本災害の特徴を報告した。降雨状況では,8月9日に日雨量326.5mm,21時に時間雨量81.5mmを記録した。佐用町における被災状況,町内でも特に被害の大きかった作用地区の水害特性,住民の過去の水害への認識度,被災時の住民行動について報告した。作用地区の被害を見ると地区内でも被害の規模は偏在していた。この原因として町の中心を流れる水路が水害に対する弱点となったことがうかがわれた。