抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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実際の装置に於いてエルボ部にキャビテーション壊食により孔開きが発生した事故の際に応急処置として,T字管の一方に栓をしたものをエルボの代用品として孔開き事故エルボと交換したところ,その後,その箇所に孔開き事故が無くなった例が知られている。本研究は,このエルボ代用T字管でなぜキャビテーション壊食が無くなるのかを,流れを調べて解明したものである。これまでの透明アクリル管による可視化研究でT字型エルボの栓をした方の枝管部に循環流が発生し,これがキャビティー気泡をトラップし,気泡が壁面に到達するまでに大幅に減速されることを見出し,これが壊食低減の理由の一つとして考えられる。また,この循環流は間欠的に発生する。本研究ではトラップ部長さ,T字型エルボ設置方向の影響を調べた。短時間で壊食を発生させるために軟質塩化ビニール管を用いた実験を行った。通常のエルボでは本実験の条件では10分間程度で壊食が見られたが,T字型エルボでは4時間は孔が開かなかった。トラップ部の長さの効果を透明アクリル管で高速ビデオ可視化て調べた。トラップ部長さと循環流の存在時間割合の関係を明らかにした。PHOENICS(release 3.6)CFDソフトにより計算した。流線を調べ,実験結果の説明を試みた。また設置位置を変えて実験し,重力の影響を調べた。