抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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バブル経済の破綻以降,我が国の建設産業は様々な産業環境の変化に見舞われた。この産業環境変化は,建設産業が長く基本理念としてきた“協調の原理”の存続を事実上不可能とし,“競争の原理”へと変化させた。“協調の原理”から“競争の原理”への変化に伴い,民間談合組織や官製談合の露見といった様々な問題が発覚し,建設産業に対する国民の信頼は著しく低下する事態に陥った。本来,“競争の原理”は権利と義務の明確化が前提となるものであり,これなくして秩序ある環境は生まれない。建設産業における権利と義務の明確化は契約という行為に集約される。我が国の建設産業は契約に関する観念が希薄な状態にあり,新たな発展には契約に対する理念構築への抜本的な対策が必要となってくる。(著者抄録)