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J-GLOBAL ID：201102219702649201   整理番号：11A1091374

透水性コラム工法による海底地盤安定化効果

著者 (5件)： 三浦均也 (豊橋技科大) ,  浅原信吾 (竹中工務店) ,  森政信吾 (豊橋技科大) ,  大塚夏彦 (北日本港湾コンサルタント) ,  小浪岳治 (岡三リビック)
資料名： ジオシンセティックス技術情報  (JCIGS)
巻： 26  号： 2  ページ： 10-19,1(1)  発行年： 2010年07月15日 
JST資料番号： L3940A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 波浪や津波による防波堤等施設の倒壊被害に関連し,透水性の高いコラム材料を海底地盤内に設置する「透水性コラム工法」による海底地盤安定化を検討した。海底面の水圧を積極的に海底地盤内へ導き,過剰間隙水圧を均一化して上向き動水勾配と浸透圧力を抑制するために本工法を提案した。石狩湾新港の防波堤に本工法を適用し,応答観測を実施した。推定した波浪応答パラメータを用いて透水性コラムの効果を評価し,海底地盤の透水性が4倍に改善するとの効果を得た。観測した海底地盤の条件では,想定波高10mの下では海底地盤が2.5m程度液状化して不安定化するが,透水性コラムの挿入によりこの不安定化がほぼ防止できると分った。

シソーラス用語： *防波堤 ,  崩壊 ,  波浪 ,  津波 ,  透水性 ,  柱 ,  地盤 ,  過剰間隙水圧 ,  液状化 ,  *地盤改良工法
準シソーラス用語： コラム ,  海底地盤 ,  倒壊 ,  *透水性コラム工法

分類 (2件)： 海岸工学  (RC13000X) ,  地盤改良,土質安定処理  (RA07060C)

引用文献 (6件)：

• 1) Oka, F., Yashima, A., Miura, K., Ohmaki, S., and Kamata, A.: Settlement of Breakwater on Submarine Soil due to Wave-Induced Liquefaction, 5th International Symposium on OffshoreandPolar Engineering Conference, Vol.2, pp.237-242, 1995.
• 2) Zen, K., Yamazaki,H.: Field Observation and Analysis of Wave-induced Liquefaction in Seabed,SoilsandFoundations,Vo1.31, No.4, pp.161-179, 1991.
• 3)浅原信吾,三浦均也,大塚夏彦,田中隼矢:透水性コラムを用いた波浪に対する海底地盤の安 定化工法の有限要素法による検討,海岸工学論文集,Vbl.54,土木学会, pp.966-970,2007.
• 4) Biot, M.A.: General Theory of Three-Dimensional Consolidation, Journal of Applied Physics, Vol.12, pp.155-164, 1941.
• 5)三浦均也,浅原信吾,大塚夏彦,上野勝利:波浪に対する海底地盤応答の連成解析のための地 盤の定式化,第49回地盤工学シンポジウム,pp.233-240,2004.

タイトルに関連する用語 (5件)： 透水性 ,  コラム ,  工法 ,  海底地盤 ,  安定化効果