抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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PS ashに含まれる顔料用酸化チタンの光触媒活性能向上のために,アルカリ処理と酸処理を組み合わせた「微粒子化プロセス」を用いて,PS ashに含まれる顔料用型酸化チタンの微粒子化を試みた。アルカリ処理されたPS ash(Alk-sample)のSEM観察及びXRD分析から,酸化チタンの形態が粒子状から繊維状に変化し,かつ,結晶構造もアナターゼからチタン酸ナトリウムへ変化したことが認められた。Alk-sampleを塩酸,硝酸及び硫酸の3種類の酸で処理したサンプルのXRD分析,XRF分析及びSEM観察の結果,いずれの酸処理サンプルにも,粒子径が10~14nmのアナターゼ型酸化チタンの生成が認められた。酸処理サンプルのBET比表面積測定を行った結果,いずれの酸処理サンプルとも大きな値を示し,258~288m
2/gであった。酸処理サンプルのアセトアルデヒド除去試験を行った結果,硫酸で処理されたサンプルが,UV照射によるアセトアルデヒドの分解活性が最も高い結果であり,PS ashに含まれていた顔料用酸化チタン(FA-55W)と比較して,アセトアルデヒド減少速度が,9.1倍,CO
2生成速度が,3.6倍と光触媒活性能が飛躍的に向上した。塩酸及び硝酸で処理されたサンプルは,硫酸で処理されたサンプルと比較してアセトアルデヒドの分解活性は低い結果であったが,これは,生成された酸化チタンの結晶度の違いによるものと考えられた。(著者抄録)