文献

J-GLOBAL ID：201102237266273517   整理番号：11A1880997

単一フラクチャー内の原油回収におけるモビリティーコントロールの検討

著者 (4件)： 樽井直良 (京大 大学院工学研究科) ,  村田澄彦 (京大 大学院工学研究科) ,  深堀大介 (京大 大学院工学研究科) ,  石田毅 (京大 大学院工学研究科)
資料名： 石油技術協会誌  (Journal of the Japanese Association for Petroleum Technology)
巻： 76  号： 5  ページ： 457-459  発行年： 2011年09月 
JST資料番号： G0188A  ISSN： 0370-9868  CODEN： SGKYAO  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： フラクチャー型油田に対するEORでは,圧入流体はフラクチャーの開口幅が広い部分を優先的に流れるために,開口幅が狭い部分の油は取り残される傾向にある。このような現状から,油の取り残しを減らし,原油回収率をさらに向上させる技術の開発が重要である。今回の検討においては単一フラクチャーモデルに対して2相流格子ポルツマン法を用いた原油掃攻シミュレーションを実施し,油に対する圧入流体の粘性を変えることによるモビリティーコントロールがフラクチャー内の掃攻効率に与える効果についての検討を試みた。その結果,単一フラクチャー内の流動に対しても,粘性比を上げることでモビリティー比が低下し,掃攻効率が改善されるというモビリティーコントロールによる掃攻効率改善の一般的傾向を確認できた。また,粘性比を上げることでフラクチャーの開口幅に対する流速差が小さくなり,開口幅が狭い部分の背後における油の残留が減少することが判明した。

シソーラス用語： *断裂 ,  *油田 ,  *強制採収法 ,  *回収率 ,  操作 ,  掃効率 ,  粘度
準シソーラス用語： EOR【採油】 ,  フラクチャー ,  圧入 ,  掃攻率 ,  粘性率

分類 (1件)： 採収法  (UA10040R)

引用文献 (3件)：

• GUNSTENSEN, A. K. Lattice Boltzmann Model of Immiscible Fluid. Phys. Rev. A. 1991, 43, 4320-4327
• ROTHMAN, D. H. Lattice-gas cellular automata. 1997, Chap. 15
• GRUNAU, D. A Lattice Boltzmann Model for Multiphase Fluid Flows. Phys. Fluids A. 1993, 5, 2557-2562

タイトルに関連する用語 (4件)： フラクチャー ,  原油 ,  モビリティー ,  コントロール