抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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包装材料において生分解特性を持ち植物や生ごみを原料とする機能性材料であるポリ乳酸(PLA)が注目されている。本報ではPLAフィルムをメタノールおよびエタノール溶媒中に含浸させ,この溶媒処理により起きたPLAフィルムの高次構造の変化を詳細に研究した。本研究においてアルコール処理によりPLAフィルムは白濁を起こし,溶媒誘起型の結晶化が起きることが明らかとなった。また,アルコール溶媒誘起結晶化によるPLAフィルムの結晶構造はα型とβ型の2種類が混在した結晶構造を形成することが明らかとなった。メタノールに含浸させたものはほぼα型を示したが,エタノールに含浸させたものはα型とβ型が半分の割合を示した。興味深いことに,一般的な結晶性フィルムは非晶性フィルムよりも密度が増加するのに対して,アルコール溶媒誘起結晶化させたPLAフィルムは非晶性フィルムよりも密度が低下する傾向を示した。(著者抄録)