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J-GLOBAL ID：201102277107169999   整理番号：11A0179445

大規模データ天文学の進展

著者 (1件)： 白崎裕治 (国立天文台)
資料名： 電子情報通信学会技術研究報告  (IEICE Technical Report (Institute of Electronics, Information and Communication Engineers))
巻： 110  号： 328(DE2010 25-37)  ページ： 51-53  発行年： 2010年11月29日 
JST資料番号： S0532B  ISSN： 0913-5685  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 天文学研究における観測データがインターネットを介して自由に利用できるようになっているが,多種多様なデータが無秩序にあるだけでは効率よくそれらを利用することが困難である。また,様々な波長の観測データは大抵生データとして公開されており,一次処理して利用できるようにデータを加工する必要がある。しかし,そうした処理は観測装置ごとに異なりすべての装置について解析方法をマスターすることは不可能であり,また,大量データに対して乏しい計算資源では短時間では解析しきれないことがある。前者の問題点に対して,分散したデータサービスを発見しやすくするためにデータ公開方法の世界標準仕様がInternational Virtual Observatory Aliance(IVOA)において規定された。後者の問題点の解決には一次処理までされたデータがデータセンターにおいて公開される必要がある。国立天文台のJapanese Virtual Ovservatory(JVO)グループは,すばる望遠鏡により取得されたデータを並列パイプライン処理により高速に一次処理するシステムを開発した。特にSuprime-Cam観測装置のデータについて,このシステムにより一次処理しVOの標準インターフェイスで公開している。本稿は,天文学におけるデータ爆発,世界の天文観測装置,バーチャル天文台,Hadoopの天文学研究への応用,バーチャル天文台を利用した研究について概況を述べた。

シソーラス用語： 活動銀河 ,  *天文台 ,  *赤外線望遠鏡 ,  *反射望遠鏡 ,  CCDカメラ ,  *天文学 ,  情報公開 ,  望遠鏡 ,  電波望遠鏡 ,  並列処理 ,  分散処理 ,  大規模 ,  *データ処理 ,  技術展望
準シソーラス用語： *すばる望遠鏡 ,  *バーチャル天文台 ,  可視光望遠鏡 ,  活動銀河核

分類 (2件)： 研究開発  (DA01040C) ,  その他の計算機利用技術  (JE14000C)

引用文献 (5件)：

• 白崎裕治. 情報処理学会誌. 2004, 45, 12, 1219
• TANAKA, M. DBSJ Letters. 2004, 3, 1, 81-84
• HONDA, S. DBSJ Letters. 2005, 4, 1, 173
• SHIRASAKI, Y. DBSJ Letters. 2007, 6, 1, 161
• SHIRASAKI, Y. arXiv : 0907.5380. 2011

タイトルに関連する用語 (3件)： 大規模データ ,  天文学 ,  進展