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J-GLOBAL ID：201102290054950070   整理番号：11A1189449

自動車を支える摩擦摩耗計測技術 エンジンのピストン周りの計測技術

著者 (1件)： 伊東明美 (東京都市大 総合研)
資料名： トライボロジスト  (Journal of Japanese Society of Tribologists)
巻： 56  号： 7  ページ： 405-410  発行年： 2011年07月15日 
JST資料番号： F0390A  ISSN： 0915-1168  CODEN： TORAEO  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： エンジンのしゅう動面に関するさまざまな測定方法が開発されてきたが,本報では特にエンジンのピストン周辺の潤滑状態解析に用いる計測技術について紹介し解説した。主な内容項目を次に示した。1)エンジンからトライボロジーへの要求およびトライボ計測の意義:最重要課題であるCO₂排出量削減すなわち燃費低減,エンジンの小型軽量化と摩擦損失低減など,2)しゅう動条件把握のための計測技術:荷重の測定(エンジンの構造と燃焼圧測定方法),しゅう動面形状の測定(エンジン実働時のシリンダボア形状測定装置とその測定結果,ピストンスカート部横断面形状およびピストンリング傾きの測定事例),しゅう動速度,温度の測定(ピストンの温度測定例,薄膜型熱電対によるシリンダヘッド最表面の温度測定例),3)潤滑状態把握のための計測技術:摩擦力の測定(ピストン周りの摩擦力測定事例,摩擦力とピストン変位の関係),油膜厚さの測定(さまざまな油膜厚さ測定手法,静電容量式すきまセンサによる測定法,レーザ誘起蛍光法,超音波による測定法),油膜圧力の測定,摩耗量の測定,4)その他の測定(オイル消費の測定):種々のオイル消費測定方法の例など。

シソーラス用語： *内燃機関 ,  自動車 ,  *ピストン ,  *ピストンリング ,  *摩耗特性 ,  摩擦 ,  *計測システム ,  シリンダ ,  温度測定 ,  *摩擦力 ,  トライボロジー ,  形状測定 ,  *油膜厚さ ,  圧力測定 ,  用量 ,  二酸化炭素 ,  摩耗 ,  燃料消費率 ,  環境保全
準シソーラス用語： 消費量 ,  省燃費 ,  *摩擦特性 ,  摩耗量

分類 (3件)： 内燃機関一般  (PB02010R) ,  潤滑一般  (QB02010S) ,  計測機器一般  (AD02000X)

引用文献 (10件)：

• 藤本. ギャップセンサをもつ回転ピストンによる実働中のシリンダボア変形の測定. 機械学会論文集B. 1990, 56, 523, 851
• 伊東. 回転シリンダによる実働中のピストン変形の測定に関する研究. 自動車技術会論文集. 1994, 25, 2, 93-98
• 山田. ディーゼルエンジンのオイル消費劣化に関する研究. 自動車技術会論文集. 2007, 38, 6, 199-204
• 鈴木. 高速ディーゼルエンジンのピストンリングの温度. 自動車技術会前刷集, 1973. 1973
• 江見. 薄膜型熱電対を用いた内燃機関の燃焼室壁表面瞬間温度計測システム. 機械学会論文集B. 2007, 73, 732, 1759-1766

タイトルに関連する用語 (5件)： 自動車 ,  摩擦 ,  摩耗 ,  計測技術 ,  ピストン