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J-GLOBAL ID：201102298440411125   整理番号：11A1032064

数値フィルターと水質データを用いた阿武隈川の流量時系列データの成分分離に関する研究

著者 (2件)： 芳賀友洋 (建設工学研究振興会) ,  横尾善之 (建設工学研究振興会)
資料名： 建設工学研究振興会年報  (Annual Report of Society for the Promotion of Construction Engineering)
号： 46  ページ： 41-49  発行年： 2011年04月01日 
JST資料番号： S0420A  ISSN： 0288-9994  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 降雨流出過程の不確実性を克服するため,水文データを対象とした数値フィルターと水質データを併用して河川流の成分分離を行い,降雨流出モデルを構築する可能性について検討した。阿武隈川流域の2年分の降雨量・河川データを対象としている。河川流量時系列の逓減係数(対数)を利用した成分分離,FFTにより決定した分離周波数を利用した成分分離,河川水の濁度と導電率をトレーサとしたEMMAによる成分分離を行った。これらの結果の特徴と相関性について比較検討し,纏めとして以下を示した。1)逓減係数(対数)による成分分離と分離周波数による成分分離では若干の差異はあるものの,両者に相関が見られた。2)EMMAは大河川でも利用できる。3)河川水の濁度と導電率は,表面流出成分と中間流出成分を分離するトレーサとして用いることができる。

シソーラス用語： *河川流 ,  *流出特性 ,  *相分離 ,  河川 ,  降雨量 ,  流水量 ,  減衰定数 ,  フィルタ ,  高速Fourier変換 ,  周波数変換 ,  混濁度 ,  電気伝導率 ,  解析 ,  流出
準シソーラス用語： EMMA ,  阿武隈川 ,  基底流出 ,  数値フィルタ ,  *成分分離 ,  逓減係数

分類 (2件)： 流出過程およびそれに及ぼす影響  (DC07020C) ,  河川調査・計画  (RC12020M)

引用文献 (5件)：

• 上條善康・島田正志・中村良太(1999)流出解析・フィルタ分離AR法に関するパラメータ同定問題 水文・水資源学会誌,12,231-241.
• GremiHion, P., Gonyeau, A., and WanieIista, M. (2000) ApPlication of alternative hydrograph separation modelstodetect changes inflow paths in a watershed undergoing urban development・Hydrol. Process., 14, 1485-1501.
• 長谷部正彦・日野幹雄(1987)安定同位体比(δ180)および硝酸イオン濃度(NO3--N)による流出分離とフィルター分離AR法による成分分離について,土木学会論文集,387/1-8,229-235.
• 日野幹雄・長谷部正彦(1985)水文流出解析 FORTRANとBAS I Cによる,森北出版.
• Hino, M. and Hasebe, M. (1986) Separation of a storm hydrograph i nto runoff components by both Hoeg, S, Uh l enbrook, S., and Le i bundgut, Ch. (2000) Hydrograph separat ion in a mountainous catchment-comb in ing hydrochemica l and isotop ic tracers, Hydrol. Process・, 14, 1199-1216・filter-separation AR method and environmenta l i sotope tracers, Journa I of Hydrology,85251-264,doi:10.1016/0022-1694(86)90059-4.

タイトルに関連する用語 (7件)： 数値 ,  フィルター ,  水質 ,  阿武隈川 ,  流量 ,  時系列データ ,  研究