抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日本国内の大学などで行われる講義や会議において,会議に参加している複数の日本人が少しずつ助力することにより外国人の内容理解を支援する,All for one型の多言語対面会議支援システムが提案されている。しかし,現在の課題として,All for one型対面会議支援システムにおいて発生する作業競合などの問題への対応がなされておらず,またAll for one型の支援を行う際の,支援者の内容理解への影響に関する議論がなされていないことが挙げられる。そこで,本研究では,All for one型対面会議支援システムにおける入力内容や移動作業のような作業競合の発生を減少させるために,ワークスペースアウェアネス機能を適用し,発表要約実験により,その効果について検証を行った。実験の結果,以下の知見を得た。(1)リアルタイム入力状況提示を行うことにより,従来困難であった入力内容の競合の軽減に貢献できる。(2)テレポインタ機能及び色による支援者識別機能により,移動作業の競合防止に貢献できる。(3)ワークスペースアウェアネスによる内容理解度への影響はないが,All for one型支援による要約作業は支援者への負荷が大きく,支援者自身の内容理解に影響を及ぼす。(著者抄録)