抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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排水や環境水の生物応答を用いた評価や管理手法である全排水毒性試験に関する。WET規制は米国で既に行われており,欧州で行われている国々もある。米国で行われているWET規制は,事業所排水に含まれている化学物質を特定せずにin vivoのバイオアッセイの結果を利用して排水規制を行う方法である。米国がWET試験を行うに至った理由は,排水中の汚染物質の毒性を,単独の化学物質によって管理することは難しいという基本概念による。米国では,WET試験を導入して排水の判断基準を設定した場合,基準を超過する排水における毒性を低減しなければならない。このための一連の手順がEPAによって毒性削減評価(TRE:Toxicity Reduction Evaluation)として定められている。また,TREのなかで毒性原因物質を探索する手法が毒性同定評価(TIE:Toxicity Identification Evaluation)とよばれる。2009年から,環境省では米国のWETを参考にして,生物応答を用いた排水の評価管理システムの構築を検討している。(著者抄録)