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J-GLOBAL ID：201202219855629410   整理番号：12A0672596

光トレイルネットワークにおけるトレイル多重分割方式

Light-trail Multi-splitting Method in Light-trail Networks

著者 (4件)： 福島行信 (岡山大 大学院自然科学研究科) ,  菊本大志 (岡山大 大学院自然科学研究科) ,  CHEN Wenjie (岡山大 大学院自然科学研究科) ,  横平徳美 (岡山大 大学院自然科学研究科)
資料名： 電子情報通信学会技術研究報告  (IEICE Technical Report (Institute of Electronics, Information and Communication Engineers))
巻： 111  号： 468(NS2011 179-275)  ページ： 463-468  発行年： 2012年03月01日 
JST資料番号： S0532B  ISSN： 0913-5685  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,既存の光デバイスにより構築可能であり,かつ,波長単位よりも細かい粒度での帯域割当が可能な光ネットワークアーキテクチャとして光トレイルネットワークが注目されている。また,このアーキテクチャとトークンパッシング型メディアアクセス制御を前提として,トークン保持ノードにおいてトレイルを上流トレイルと下流トレイルへと分割し,それぞれのトレイルで独立してデータ転送を行うことによりスループットの向上を目指したトレイル二分割方式も提案されている。この方式は下流トークンの受信のみを契機としてトレイルを分割するため,上流トークン保持ノードの上流に位置するリンク上の帯域は未だ遊休状態のままである。本稿では,さらなるスループットの向上を目的として,トレイル多重分割方式を提案する。この方式は,下流トークンだけでなく上流トークンをもトレイル分割の契機とすることにより,上述した遊休状態の帯域を有効利用する。提案方式を用いた場合のトラヒック収容判定問題を線形計画問題として定式化し,それを解くことにより多重分割トレイルの最大実効スループットを導出し,従来の二分割トレイルに対する最大実効スループットの向上の程度を検討している。数値例によると,多重分割トレイルに都合の悪い(各ノードペアの送信レートが互いに等しい)トラヒックパターンでは,最大実効スループットの向上は見られないが,多重分割トレイルに都合の良い(隣接ノード間のみで送信が行われ,かつ,それらの送信レートが互いに等しい)トラヒックパターンでは,最大で約1.93倍の最大実効スループットを得ることができる。(著者抄録)

シソーラス用語： 通信網 ,  *スループット ,  トークン ,  ネットワークアーキテクチャ ,  伝送速度 ,  通信信号 ,  線形計画法 ,  定式化 ,  *光学分割 ,  *計算機網 ,  *光ネットワーク ,  ネットワークノード
準シソーラス用語： トラヒック【通信】 ,  ノード【通信】 ,  伝送レート

分類 (2件)： 光通信方式・機器  (ND10000B) ,  計算機網  (JC03000K)

引用文献 (11件)：

• GUMASTE, A. Light-trails : a novel conceptual framework for conducting optical communications. Proceedings of HPSR, June 2003. 2003, 251-256
• VANDERHORN, N. A. Light-trail testbed for IP-centric applications. IEEE Communications Magazine. 2005, s5-s10
• VANDERHORN, N. A. Fiber optical networks : fairness, access controls and prototyping. PhD thesis, Iowa State University. 2007
• TRAN, N. C. Two novel configurations and an adaptive round-time MAC for light-trail IP-centric applications. Proceedings of OECC/IOOC, July 2007. 2007
• FUKUSHIMA, Y. Dynamic splitting of light trails for increasing throughput in light trail networks. Proceedings of ITC-CSCC, July 2009. 2009

タイトルに関連する用語 (1件)： 多重