抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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木材利用促進へ向けて様々な試行がなされているが,最終的に木材製品を選択するのは消費者であることから消費者理解の醸成は不可避である。そこで,消費者と木材事業者に対するアンケートにより,両者間に潜在する認識の差異・事実誤認を顕在化するとともに,「木力検定試験」を実施し,消費者の理解度を継続的に収集する資格制度の構築を試みた。アンケートの結果,(1)消費者が住宅に強く求めるのは室内空間の物理的性能であるのに対し,設計・施工者は健康や住まいの質感などを意識すること,(2)内装材の選択において消費者が「木目の統一」「色」「価格」を重視するのに対し,工務店・設計者は「温かみ」「樹種」などを説明していることが示めされた。ウェブ版木力検定は2011年3月7日の公開から現在まで受検者が3,700人を超えている。本検定により,「日本の森林面積は40年で減少した」「森林の木材蓄積量はほとんど変化なし」といった消費者の誤認が検出された。(著者抄録)