抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ボールねじ駆動を用いるテーブル装置の位置決めの高速・高精度化のために,転がり軸受の振る舞いに着目し,転がり要素が完全に転がりクーロン摩擦として静特性を示す粗動領域と,転がり要素が転がらず非線形ばね特性を示す微動領域では,システムの周波数特性が異なることを活用してフィーバック(FB)補償器ゲインの設計を行った。まず,転がり摩擦の影響によって位相余裕が拡大する微動領域では,通常より高いFB補償器ゲインを与えることで制御帯域の拡大を実現し,位置決め制御の更なる高速・高精度化を図った。特に目標値近傍では高ゲイン化するためにシステムの安定性を確保することを重視した。本報告では特に,実機周波数特性に基づいて,微動両機に特化した安定判別について指針を示した。提案手法の有効性を検証するために,供試ボールねじ駆動テーブル装置を用いて実験し,本手法の適用により従来に比して軌跡追従誤差面積を約40%減少できることを示した。