抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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学術著作物の利用については,その利用が教育研究などの学術目的であるため,厳密にいえば著作権を侵害する行為であっても,教育目的だからという理由で現実的には問題とあまりされてこなかった。しかし,著作物がデジタル化されネットワーク経由で配信されるようになった現在,研究教育現場で当たり前のように行われている利用行為が実は著作権を侵害しているということが起きている。本論文では,そのような利用行為について指摘し,それがどのよう法的問題をふくんでいるかについて明らかにした。さらに,教員がオンラインで著作物を資料配布し,ログインして学生が閲覧できる仕組み(e-reserve)を利用して,他人の著作物(主に学術書)の一部を教育目的で配信していた大学に対して出版社等が訴えた米国における裁判例を分析し,日本の今後の教育目的の著作物利用に関する法改正にどのような示唆を与えるかについて明らかにした。(著者抄録)