抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,低周波磁界による健康への影響が懸念されている。国際機関等によって影響を与え得る磁界のしきい値が定められており,磁界分布の測定結果と照らし合わせることにより安全性の目安を得ることができる。磁界分布の測定は測定位置の同定が重要であり,従来はあらかじめ決定された格子点上に磁界センサを走査することで位置の同定を行っており,そのために大がかりなロボットアームを用いたり多くの人手を費やしたりしてきた。本論文では,電気機器からの漏えい磁界の安全性を分かりやすく手軽に判別することを目的とし,可搬性を損なわない程度の小規模な装置を用い,最小限の人手で迅速に必要な情報(磁界強度分布)を得るための画期的な方法を提案している。電磁界センサの測定位置の検出に,磁気式トラッキング,光学式トラッキング,及び赤外線トラッキングを用いた方式を導入し,電磁界分布を簡便に可視化する方法を実現している。結果,計算値と比較して5~7%程度の誤差で磁界強度分布を測定できることが分かった。(著者抄録)