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J-GLOBAL ID：201202245378307627   整理番号：12A0759451

フェルラ酸を使用したバイオベースプラスチックの合成と包装材料における可能性

著者 (3件)： 兼橋真二 (明治大 理工) ,  佐藤修一 (明治大 理工) ,  永井一清 (明治大 理工)
資料名： コンバーテック  (Convertech)
巻： 40  号： 5  ページ： 64-67  発行年： 2012年05月15日 
JST資料番号： Y0873A  ISSN： 0911-2316  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 米ぬかから抽出可能な天然化合物であるフェルラ酸を原料として,新規なバイオベースプラスチックの合成に成功したので紹介した。フェルラ酸を原料としたバイオベースプラスチック(ポリ(プロパギル(3メトキシ-4-プロパギロキシ)シンナメート)(PPOF)の合成スキームを示した。PPOFは,クロロホルムやテトラヒドロフランなどの有機溶媒に可溶であり,溶剤キャスト法にて容易にフィルムの成形が可能である。このフィルムの特性を表示した。PPOFフィルムのガスバリア性を表示した。そのガスバリア性は,包装材料として現在使用されているポリエチレンテレフタレートよりも低く,ポリスチレンより高い。フェルラ酸を原料とするバイオベースプラスチックフィルムは,自己支持可能なフィルムであり,ポリ乳酸フィルムよりも酸素や二酸化炭素のガスバリア性が高い。今後このフィルムの改質により,食品包装材料だけでなく,他の分野への更なる応用展開が可能であると論じた。

シソーラス用語： *生体高分子 ,  米糠 ,  *ガスバリヤ性 ,  *包装材料 ,  ポリエチレンテレフタレート ,  ポリスチレン ,  ポリ乳酸 ,  プラスチックフィルム ,  脂肪族塩素化合物 ,  トリハロメタン ,  環状エーテル ,  フェノール類 ,  オレフィン化合物 ,  不飽和カルボン酸 ,  フェノールエーテル
準シソーラス用語： 食品包装フィルム

分類 (2件)： その他の高分子材料  (YH07150C) ,  食品包装  (FJ02030B)

物質索引 (4件)： 3-メトキシ-4-(プロパルギルオキシ)-trans-けい皮酸プロパルギル ,  クロロホルム ,  テトラヒドロフラン ,  フェルラ酸

引用文献 (11件)：

• 1) M. F. Beristain, M. Nakamura, K. Nagai, and T. Ogawa: Designed Monomers and Polymers, 12, 257 (2009)
• 2) 日本バイオプラスチック協会:バイオプラスチック材料のすべて,日刊工業新聞社 (2008)
• 3) R.W Baker : Membrane Technology and Applications, McGraw-Hill, New York (2000)
• 4) W.J. Koros and C.M. Zimmerman: Comprehensive Desk reference of polymer characterization and analysis, R.F.Brady ed, ACS, Oxford, NY (2003)
• 5) S.M. Allen, M Fujii, V. Stannelt, H.B Hopfenberg and J.L. Williams : Journal of Membrane Science, 2, 153 (1977)

タイトルに関連する用語 (4件)： フェルラ酸 ,  バイオベースプラスチック ,  包装材料 ,  可能性