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J-GLOBAL ID:201202253648024617   整理番号:12A0577906

寒冷地向け菓子用小麦新品種「ゆきはるか」の育成

著者 (19件):
資料名:
号: 114  ページ: 23-37  発行年: 2012年03月 
JST資料番号: S0383B  ISSN: 1347-3379  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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「ゆきはるか」は穂数が多く多収で,スポンジケーキ適性の優れた薄力小麦である。1997年5月に麺用小麦の「東山30号(後のキヌヒメ)」と「関東117号(後のきぬあずま)」との人工交配を行い,派生系統育種法で選抜・固定をはかり,2010年8月に育成を完了し,2011年1月に品種登録申請を行った。播性はIV,出穂期および成熟期は寒冷地の基準で“やや早”であり,寒冷地で薄力粉の原料として使用されている「キタカミコムギ」より出穂期は6~8日早く,成熟期は4~6日早い。叢生は中程度で株は開き,葉色はやや淡い。稈長が90cmの中稈種で「キタカミコムギ」より短く,穂型は紡錘状,白ふ,有芒で穂長はやや短い。子実重は「キタカミコムギ」より約10%多く,千粒重は「キタカミコムギ」と同じ中程度,容積重も中程度であるが「キタカミコムギ」より小さい。子実の形,大きさとも中程度の赤粒種で,外観品質は“中の上”である。粒質は粉状質で製粉歩留はやや低い。蛋白質含量は原麦,60%粉共に“やや少”で「キタカミコムギ」と同程度で,灰分含量は原麦,60%粉共に“やや少”で「キタカミコムギ」より少ない。粉の明度は「キタカミコムギ」と同程度で,赤み,黄色みは少ない。アミログラムの最高粘度が大きく,ブレークダウンは中程度である。ファリノグラムのバロリメーター・バリューは“低”で,エキステンソグラムの生地の力の程度は“やや小”,伸張抵抗は“やや弱”でいずれも「キタカミコムギ」より数値が小さく,薄力的な特性を示す。スポンジケーキの容積は「キタカミコムギ」より大きく,官能評価の点数も高い。耐寒性は“やや強”だが,耐雪性は「キタカミコムギ」と同じく“やや弱”である。耐倒伏性は“やや強”で,穂発芽性は“やや難”である。縞萎縮病,うどんこ病および赤さび病の各抵抗性は“やや強”で,赤かび病抵抗性は“中”である。栽培適地は東北・北陸地域の根雪期間80日以下の平坦部で,菓子原料としての普及が期待される。(著者抄録)
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分類 (3件):
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作物の品種改良  ,  麦  ,  菓子 
タイトルに関連する用語 (5件):
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