抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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超深地層研究所計画は,深部地質環境の調査・解析・評価技術の基盤の整備及び深地層における工学技術の基盤の整備を目標として,日本原子力研究開発機構が岐阜県瑞浪市において実施している結晶質岩(土岐花崗岩)を対象とした深地層の研究施設の建設をともなう研究プロジェクトである。本プロジェクトは,地表からの調査予測研究段階(第1段階),研究坑道の掘削を伴う研究段階(第2段階),研究坑道を利用した研究段階(第3段階)の3段階からなり,全体で20年程度を予定している。1996年度の第1段階の開始に続いて,2001年度からは第2段階を実施している(第1段階は2004年度で終了)。第2段階の調査研究においては,「研究坑道の掘削を伴う調査・研究による地質環境モデルの構築」及び「研究坑道の掘削による深部地質環境の変化の把握」が成果目標の一つとして設定されており,調査の種類や量と個別目標・課題に対する理解度・精度との関係を実例で把握し,調査の有効性の評価,サイトスケールで作成された第1段階の地質環境モデルの妥当性評価,ブロックスケールの同モデル構築等を行なうものとしている。本報告書は,2006年度に実施した,深度100mにおける岩盤力学ボーリング調査の概要とその結果について取りまとめたものである。同調査は先に述べた目標や課題を達成するための調査研究の一環である。超深地層研究所計画で主に調査対象とする岩盤は土岐花崗岩であるが,これの被覆層(瑞浪層群土岐夾炭累層,以下,単に土岐夾炭累層)内に設けた,深度100mの研究坑道からボーリング孔(06MI-04~06号孔:3孔)を掘削し,被覆層側の力学的な地質環境(岩石の物理・力学的特性,岩盤初期応力)を把握する調査である。なお,同様の調査は,深度100m以深においても概ね深度100mごとに実施中である。以下に今回の調査結果の概要を示す。...(著者抄録)