抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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チャノミドリヒメヨコバイは,年間6回以上も世代交代するチャの難防除害虫であり,本種に対する多大な防除コストが茶生産現場において大きな問題となっている。そこで本種に抵抗性を持つチャ品種の育成にむけて,育種素材となりうるチャ遺伝資源を探索した。野茶研枕崎茶業研究拠点のチャ遺伝資源の中から本種の食害被害が少なく本種に抵抗性を持つことが期待できる3系統を達観調査で選抜し,これら3系統と比較品種「やぶきた」について食害耐性および抗寄生性の評価として食痕数を比較する飼育実験を行った。その結果,この3系統は,いずれも食害を受けても「やぶきた」で見られた茎の枯死がなく,葉脈の褐変程度が非常に小さいことから食害耐性があることが分かった。また各系統は,「やぶきた」よりも食痕数が著しく少ないことから餌資源としてあまり利用されておらず,抗寄生性があることが分かった。(著者抄録)