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J-GLOBAL ID：201302240186337005   整理番号：13A0680183

メディア選好が若年層の気候変動適応能力形成に影響するメカニズム分析

MECHANISM ANALYSIS OF MEDIA CHOICE AFFECT ADAPTIVE CAPACITY FORM IN YOUNGER GENERATIONS

著者 (1件)： 川本清美 (北海道教大 教育 函館校)
資料名： 環境システム研究論文集  (土木学会論文集 G(環境))
巻： 40  ページ： II.291-II.299  発行年： 2012年10月20日 
JST資料番号： Y0732B  ISSN： 1345-9597  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 気候変動対策には,緩和策と適応策の最適な組み合わせが必要である。これまでは,温室効果ガスを削減して温暖化の進行を緩和する緩和策に重点がおかれ,気候変動に対して社会や経済システムを適応させていくことで被害を軽減する適応策(海面上昇や台風の巨大化を想定して,インフラ整備などハード対策と合わせて,情報提供による防災対策の充実など)への取り組みは遅れがちであった。一方で,気候変動に関する多くの情報はメディアを通して,人々に影響を与えている。今後ライフスタイルを決定する若年層に対して,気候変動適応能力を育成することができれば,高い効果が期待できる。そのメカニズムを明らかにするために,小学生,中学生,大学生の集団から質問紙調査による645の有効回答を得て,ロジットモデルと共分散構造分析により分析した。結果として,メディアは順応対策に影響を与えることや,年齢上昇とともに対処有効性認知が将来の気候変動適応行動に影響する構造が形成されることなどが明らかとなった。結果を踏まえて,メディアを活用した気候変動適応能力育成への提言を行った。

シソーラス用語： *気候変動 ,  減少 ,  適応 ,  環境保全 ,  *地球温暖化 ,  環境影響 ,  整備 ,  情報サービス ,  情報メディア ,  成長段階 ,  能力開発 ,  アンケート ,  ロジットモデル ,  分散分析 ,  構造形成 ,  人材育成 ,  *適応性 ,  対策 ,  方式 ,  社会システム ,  度 ,  災害対策
準シソーラス用語： 防災対策 ,  インフラ整備 ,  温室効果ガス削減 ,  緩和策 ,  共分散構造分析 ,  経済システム ,  質問紙調査 ,  若年者 ,  適応行動 ,  適応度

分類 (2件)： 環境問題  (SA01020V) ,  気候学,気候変動  (DC05140T)

引用文献 (20件)：

• 1)IPCC Forth Assessment Repot Climate Change 2007: Impacts, Ad- aptation and Vulnerability, Cambridge University Press, 976pp, 2007.
• 2)三村信男:地球温暖化対策における適応策の位置づけと課題,地球環境,vol.11(1),pp.103-llO,2006.
• 3)財団法人電力中央研究所:気候変動緩和策としての低炭素発電技術および適応策に対する人々の意識と受容性,電力中央研究所報告,41pp,2011.
• 4)馬揚健司・須田英子・窪田ひろみ・肘岡靖明・田中充:沿岸大都市における防災分野の適応策をめぐる専門家と一般市民の認知ギャップ,地球環境シンポジウム講演集,vol.19,PP.744,2011.
• 5)三上俊治:第1章環境メディア論の現状と課題,財団法人地球環境戦略研究機関:環境メディア論,pp.2-24,中央法規出版,2001.

タイトルに関連する用語 (5件)： 選好 ,  気候変動 ,  適応能力 ,  メカニズム ,  分析