抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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鉄鋼の生産が高炉による生産から電気炉生産の比重が高まってきている一方で,スクラップの輸出も増加している。この報告では,過去20年近くの生産統計の解析およびモデル計算を行った結果を示した。建設用電気炉鋼の生産のモデル計算では低Cu濃度の鉄のスクラップを輸出し続けると,国内でリサイクルされる鉄鋼スクラップのCu濃化が顕在化する。ステンレス鋼のスクラップではNiが高価なので,オーステナイトステンレス鋼の回収率は年とともに100%に近づく勢いであるが,フェライト系ステンレス鋼のスクラップ回収率は40%以下を低迷している。このことはCr資源が必ずしも有効利用されていないことを示している。そのほかの電気炉鋼中の少量・微量元素の経年変化も示し,スクラップのリサイクルのあり方に警鐘を鳴らしている。