抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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(ア)処理工程,原料,生産時期の違いが焼酎粕濃縮液のサイレージ適性に及ぼす影響の解明:焼酎粕濃縮液は原料によって成分が大きく異なり,原料が単一の場合は,濃縮液の飼料成分は乾物率を確認すればよく,原料が単一でない場合は原料構成の確認と成分分析が必要と考えられた。(イ)焼酎粕濃縮液,稲WCS混合が発酵TMRの発酵品質に及ぼす影響の解明:米,麦焼酎粕濃縮液を発酵TMRの原料として用いた場合,混合割合や調製時期にかかわらず,よく発酵した発酵TMRが得られたが,カンショ焼酎粕濃縮液を用いた場合,発酵全体が抑制され,pHが高く,乳酸含量が低い発酵TMRとなることが明らかとなった。(ウ)製造条件が異なる焼酎粕濃縮液の混入が発酵TMRの発酵品質に及ぼす影響の解明:濃縮液の濃縮程度が高いとTMR調製時の加水量が多くなる結果,水分活性が高まり,発酵を促進させ,開封時の好気的変敗も抑制することから,出荷時の濃縮率は高い方が良いと考えられた。(エ)稲WCSと焼酎粕濃縮液の混合調製技術の実証:米,麦濃縮液を発酵TMRの原料として用いた場合,発酵初期の発熱が抑制され,発酵品質は対照区と同等か優れており,乾物回収率が高まることが明らかとなった。一方,カンショ濃縮液を混合した場合,発酵初期の発熱は対照区より抑制されるものの,発酵品質が劣り,乾物回収率が低下するなど他と異なる様相を示した。(著者抄録)