文献

J-GLOBAL ID：201302281055529926   整理番号：13A0977962

サイレージ用トウモロコシ一代雑種親自殖系統「Na71」の育成とその特性

著者 (13件)： 佐藤尚 (農研機構 畜産草地研) ,  井上康昭 (農研機構 畜産草地研) ,  門馬榮秀 (農研機構 畜産草地研) ,  濃沼圭一 (農研機構 畜産草地研) ,  濃沼圭一 (農研機構 北海道農業研究セ) ,  加藤章夫 (農研機構 畜産草地研) ,  加藤章夫 (京都府大) ,  村木正則 (農研機構 畜産草地研) ,  村木正則 (農研機構 九州沖縄農業研究セ) ,  伊東栄作 (農研機構 畜産草地研) ,  伊東栄作 (農研機構 北海道農業研究セ) ,  黄川田智洋 (農研機構 畜産草地研) ,  黄川田智洋 (農研機構 北海道農業研究セ)
資料名： 農業・食品産業技術総合研究機構畜産草地研究所研究報告  (Bulletin of NARO Institute of Livestock and Grassland Science)
号： 13  ページ： 1-10  発行年： 2013年03月 
JST資料番号： G0830B  ISSN： 1347-0825  CODEN： CSKKCS  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： トウモロコシの栽培品種は,雑種強勢を利用した一代雑種が主流であり,そのためには親系統として優秀な自殖系統が不可欠である。「Na71」を種子親とし自殖系統「CHU68」を花粉親として,「タカネフドウ」を育成したことにより,親系統としての能力が認められため,「Na71」を品種登録出願した。そこで本品種の育成経過および特性の概要を報告した。「Na7」を種子親,「Na23」を花粉親として交配を行い,耐病性,耐倒伏性等に関して系統および個体選抜と,自殖による固定化を図り,本品種を選抜した。「Na71」は,粒質は「デント」,早晩性は「やや晩生」に属し,ごま葉枯病抵抗性は「強」,すす紋病抵抗性は「強」,紋枯病抵抗性は「中」,黒穂病抵抗性は「強」であった。また,フリント種との組合せ能力は平均的であった。したがって,親自殖系統としての利用価値は高く,本品種を利用することにより実用的な水準の一代雑種を育成することが可能であると考えられた。

シソーラス用語： *トウモロコシ ,  *品種 ,  *自家受粉 ,  組合せ能力 ,  *植物病害 ,  *育種 ,  *飼料作物 ,  一代雑種 ,  種子 ,  成長速度 ,  耐病性 ,  紋枯病 ,  黒穂病 ,  耐倒伏性 ,  作物収量 ,  登録 ,  *ごま葉枯病 ,  飼料用トウモロコシ ,  早晩性 ,  すす紋病 ,  品種登録 ,  デントコーン
準シソーラス用語： *自殖系統 ,  デント種 ,  Na71 ,  タカネフドウ ,  粒質 ,  病害抵抗性 ,  採種量

分類 (4件)： 作物の品種改良  (FC02030G) ,  飼料作物,草地  (FC03050J) ,  トウモロコシ  (FC03034D) ,  菌類による植物病害  (FC04052Y)

引用文献 (30件)：

• 1) 大同久明・井上康昭・門馬榮秀・加藤章夫・村木正則・濃沼圭一・望月昇 (2001). サイレージ用トウモロコシー代雑種親自殖系統「Na23」の育成とその特性, 草地試研報, 60, 25-31.
• 2) 江原靖博・三木一嘉・岡部郁子 (2011). 飼料用とうもろこしF₁の赤かび病抵抗性検定における病原菌接種時期の検討, 日草誌, 57(別), 94.
• 3) Elliott, C. and Jenkins, M.T. (1946). Helminthosporium turcicum leaf blight of corn, Phytopathology, 36, 660-666.
• 4) Fisher, D.E., Hooker, A.L., Lim, S.M. and Smith, D.R. (1976). Leaf infection and yield loss caused by four Helminthosporium leaf diseases of corn, Phytopathology, 66, 942-944.
• 5) 池谷文夫・濃沼圭一・伊東栄作 (1998). サイレージ用トウモロコシの新品種「ゆめそだち」の育成とその特性,九州農試報告, 35, 49-69.

タイトルに関連する用語 (5件)： サイレージ用トウモロコシ ,  一代雑種 ,  親 ,  自殖 ,  系統