抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ディジタル画像の伝送において伝送誤りが発生した場合,一般に誤り検出符号などを利用した誤り検出とデータの再送が行われる。しかし,複数の受信端末を対象とするマルチキャストにおいて,データの再送を行うことは,ネットワークや送信側の負担になり効率的ではない。これらの問題に対してBaroumandらは,自然画像内の画素間の相関関係を利用した画像修復方式であるWDBMを提案した。WDBMは,画像を矩形ブロックに分割し,ブロックごとに類似領域の探索を行い,類似領域の位置情報をそのブロックに埋め込む。しかしながら,WDBMは,伝送誤りによって破損したブロックにその類似領域の位置情報が埋め込まれているため,破損ブロック全体を修復することは困難である。そこで本論文では,より効率的に破損ブロックを修復するために,各ブロックの類似領域の座標情報をそのブロック自身ではなく,一定間隔だけ離れたブロックに埋め込む方法を提案する。これにより,破損ブロック全体を類似領域で置き換えることが可能となり,破損した領域の修復率の向上が期待される。WDBM及び提案方式についてシミュレーションを行い,提案方式の有効性を確認したので報告する。(著者抄録)