抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,音声案内を導入した家電製品が多くなってきている。音声案内は,高齢者や視覚障害者など製品操作に困難を感じることの多いユーザにとって,製品インタフェースの重要な機能の一つとなりうる。しかし,音声案内に対するニーズは,ユーザの属性によって異なることが予想される。そこで本研究では,高齢者を含む晴眼者及び視覚障害(中途失明,ロービジョン)者を対象に,家庭内で日常的に使用される家電製品の音声案内に関するインタビューを行い,家電製品の各操作段階におけるニーズの違いを調査した。その結果,エラーを知らせる音声案内等,どのユーザにも共通するニーズがある一方で,視覚障害者は表示内容を知らせる音声案内を必要としている等,属性によるニーズの違いが明らかになった。さらに,視覚障害者のあいだでもニーズに違いがあり,障害の種類と程度に応じた音声案内の設計の必要性が示された。(著者抄録)