抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究ではイグサの持つ機能性を探索すると共に,豚補助飼料として有効活用することを目的とした。一般成分分析の結果からは,イグサは繊維含量が高く,肥育豚に活用する場合には粉末化したものを補助飼料として与えることが適していると考えられた。DPPHラジカル消去活性指標とした抗酸化活性の測定では,イグサに高い抗酸化作用が確認された上,品種・系統および収穫時期による差が見られた。イグサ乾燥粉末を添加した飼料を与えた豚ロース肉の脂肪酸組成および遊離アミノ酸の分析結果からはイグサ乾燥粉末の添加割合が0.05%から0.2%にかけては大きな差は見られなかった。学内におけるイグサ乾燥粉末の給餌試験からは増体に影響は無いと考えられた。イグサ中の化合物の同定では有効成分であるルテオリンが含まれていることが明らかとなり,イグサの機能性を裏付ける一つの大きな要因となった。今後は,更なる作用機作の解明を試みると共に,より実践的な環境にてイグサ乾燥粉末の肥育豚への効果を検討する必要がある。(著者抄録)