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J-GLOBAL ID:201402229167069303   整理番号:14A1239104

ユーザの監査測定に基づくクラウドシステムの性能把握方式

著者 (3件):
資料名:
巻: J97-D  号:ページ: 1148-1157 (WEB ONLY)  発行年: 2014年07月01日 
JST資料番号: U0473A  ISSN: 1881-0225  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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クラウドサービスでユーザに提供される仮想マシン(VM)の仕様は,プロセッサコア数やメモリ容量などで表現されるが,同じ仕様でもその実効性能には大きなばらつきがある。したがって,ユーザが目的の性能を経済的に達成するためには,あらかじめVMの性能を正確に把握することが重要である。クラウドの提供するVM性能は短期的なバラつきが大きく,中・長期的な性能変動も存在するため,VM性能の把握には高頻度かつ継続的な性能測定が必要である。このため,ユーザがクラウド事業者と契約してVM性能を測定する場合,ユーザのコスト負担が問題となる。一方,クラウド事業者が自身でVM性能を測定しこれを公開する場合,事業者が性能情報に水増し偽装を行う恐れがあり,性能情報の信憑性が問題となる。本論文では,これらの問題を解決するために,VMの性能情報をクラウド事業者が公開し,公開情報の信憑性をユーザが抜き打ち測定により検証する方式を提案する。仮に抜き打ち測定を1年ごとに7日の頻度で行うとすると,提案方式の測定コストは,ユーザがVM性能を単独で測定する方式の約1/50に改善される。クラウド事業者が公開するVM性能情報の信憑性は,抜き打ち測定により得られた性能情報と公開情報を照合し,両者のあいだの有意差の有無を仮説検定により検証する。評価実験では,公開情報に数%の水増し偽装を施したとき,168個のサンプル取得(1時間に1回の測定を7日間行うことに相当)によりほとんどのケースで偽装の検出が可能であることが確認できた。提案方式を導入することにより,ユーザは信憑性の高いVM性能情報を低コストで取得可能になるといえる。(著者抄録)
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分類 (1件):
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その他の計算機利用技術 
引用文献 (14件):
  • M. Armbrust, A. Fox, R. Griffith, A.D. Joseph, R. Katz, A. Konwinski, G. Lee, D. Patterson, A. Rabkin, I. Stoica, et al., “A view of cloud computing,” Communications of the ACM, vol.53, no.4, pp.50-58, 2010.
  • Z. Hill, J. Li, M. Mao, A. Ruiz-Alvarez, and M. Humphrey, “Early observations on the performance of windows azure,” Proc. 19th ACM International Symposium on High Performance Distributed ComputingACM, pp.367-376, 2010.
  • J. Schad, J. Dittrich, and J.-A. Quiané-Ruiz, “Runtime measurements in the cloud: Observing, analyzing, and reducing variance,” Proc. VLDB Endowment, vol.3, no.1-2, pp.460-471, 2010.
  • A. Lenk, M. Menzel, J. Lipsky, S. Tai, and P. Offermann, “What are you paying for? performance benchmarking for infrastructure-as-a-service offerings,” 2011 IEEE International Conference on Cloud Computing (CLOUD), pp.484-491, 2011.
  • A. Iosup, N. Yigitbasi, and D. Epema, “On the performance variability of production cloud services,” 2011 11th IEEE/ACM International Symposium on Cluster, Cloud and Grid Computing (CCGrid), pp.104-113, 2011.
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