抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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比較的長い通信遅延を許容し情報伝送を行うネットワークを遅延耐性ネットワーク(Delay Tolerant Network:DTN)と呼ぶが,本報告では,無線端末同士の情報交換や移動による情報伝送(エピデミック伝送)により実現されるDTNを考える。DTNにおいては,地域情報配信や災害時情報配信などのように,ある特定の領域にいる不特定の端末への情報伝達も考えられる。このような場合,情報の宛先は端末ではなく場所や空間であるので,将来この空間に到着するであろう端末も情報を受け取れるように,宛先となる空間に情報を“滞留”させておく必要がある。本報告では,道路上のネットワークにおいて過度な情報拡散を抑えながら情報滞留を実現することを考える。このとき,情報を滞留させる空間が交差点を含んだ場合の情報滞留が継続する平均時間を確率論を用いて理論的に解析する。数値計算結果から,交差点における端末の流入出が情報滞留が継続する時間に与える影響について考察する。(著者抄録)