抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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沿岸海洋現象の解明のためには鉛直混合過程を理解することが重要である。本研究では海底地形の鉛直混合に対する影響を明らかにするために,非成層期の伊予灘において乱流計測を行い,成層期に同様に行った計測結果と比較し議論した。計測結果の解析により,海底にサンドウェーブが発達する地点において著しい乱流海底境界層の存在が明らかにされ,流速と乱流エネルギー散逸率の値から見積もった海底抵抗係数が平坦な海底の地点に比べて有意に大きな値を取ることから,形状抵抗を介した海底地形の鉛直混合への影響が示された。一方で成層が発達する地点における抵抗係数見積もりの際の壁法則の仮定に関する問題点を指摘した。(著者抄録)