抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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当該分野は,1990年代初頭の超解像光学顕微鏡の開発に端を発し,市販の近接場光学顕微鏡の利用が可能となったのを契機に,研究対象やその研究領域を急速に拡大させている。当該分野で中心的な役割を果たすのは,波長サイズ以下の開口や物質表面に局在する近接場光である。この近接場光は,伝搬光では実現できない物質特性を誘起できることから,化学反応,デバイス,加工,情報処理など,多様な用途において高い利用価値が見いだされている。このような背景のもと,当該分野は,現在,近接場光が関与するすべての現象を対象とし,幅広い分野において基礎および応用研究が展開されている。2013年の当該分野の主な研究成果は,ナノフォトニクスシンポジウム,春季および秋季の応物講演会,OPJなどで報告された。ナノフォトニクスシンポジウムは,「ナノフォトニクスにおける複雑性・多様性と機能」を主題として慶応大学において開催された。シンポジウムは4つのセッションから構成され,既存の物質機能をいかにナノ光電子系に取り込み高機能化に繋げることができるかが議論された。OPJまた春季および秋季応物講演会では,合計で140件の発表があった。2013年度も近接場光応用,顕微鏡開発,プラズモンに関する研究成果が多数報告された。本稿では,春季および秋季応物講演会での発表を中心に今年度の研究動向を概観する。(著者抄録)