抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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フィッショントラック(FT)法では光学顕微鏡を用いてトラックの計数が行われている。しかし,FTの密度が高くなるとFT同士の重なりあいにより係数が困難になるため,必要なエッチング時間と分解能の限界により測定可能な密度が制限される。ジルコン中のFTの観察にAFMを用いると,光学顕微鏡では区別できない場合でもエッチング時間を短くすることによりFTが区別できることが確認されている。本研究では,より解像度の高いAFMを用いて,AFMの画像のみでFTをどのように認定すべきかを検討し,実際に年代測定することを行った。またアルファリコイルトラックの観察及びそれを利用した密度の見積もりも試みた。その結果,トラックはエッチングの追加により近くのトラックと結合することがあるが,エッチング前後の画像を比較して補正することにより従来法とほぼ一致する年代値を得た。また,アルファリコイルトラックの可能性があるFTとは別の小さい窪みを多数観察し,その解析を行った。