抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿ではシンボルペア符号(symbol-pair codes)と呼ばれる誤り訂正符号を扱う。この符号は2010年にYuval CassutoとMario Blaumによって提案された新しい符号である。シンボルペア符号では,記録媒体に保存された巡回符号などの符号語を読み出す通信路として,シンボルがペアとなり重なって出力されるシンボルペア通信路を考える。このとき誤りや距離の概念としてペア誤りとペア距離が定義される。シンボルペア符号に発生したペア誤りを訂正する方法として,Cassutoらによって提案された復号法とYaakobiらによって提案された復号法がある。しかし最小ペア距離から得られる誤り訂正能力の範囲内の誤りを全て訂正可能な復号法は与えられていない。本稿ではシンボルペア符号のシンドローム復号法を提案する。まず,シンボルペア符号のパリティ検査行列とシンドロームを新たに定義し,シンドロームと訂正能力の範囲内に誤りパターンが一対一対応することを示す。さらに,その結果に基づいて,シンドロームからペア誤りを特定し訂正を行う復号アルゴリズムを与える。(著者抄録)