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J-GLOBAL ID：201402287112954448   整理番号：14A0902839

金属素材の需要量増加における鈍化傾向の各国比較

著者 (4件)： 醍醐市朗 (東大 大学院工学系研究科) ,  藤原亮 (東大 工) ,  藤原亮 (東大 大学院新領域創成科学研究科) ,  後藤芳一 (東大 大学院工学系研究科)
資料名： 開発技術  (Development Engineering)
巻： 20  ページ： 41-48  発行年： 2014年07月23日 
JST資料番号： L7188A  ISSN： 1346-4868  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 世界における金属素材の需要量は,新興国の経済発展に伴い著しく増加している。急激な需要増加は,天然資源の採掘,輸送,供給などの制約が危惧され,事前に需要予測出来る事が望ましい。中国における金属素材の需要量を,既に経済が成熟した国の経験をもとに予想したが,実際には数年先の著しい需要増加を見通すことが出来なかった。本研究では,今後発展する国における金属素材の需要量の増加が先進国と同様には考えられない,との仮説に基づき,鉄鋼材とアルミニウム素材の需要変化に対し,経済発展に伴う素材需要量の直線的増加,そして鈍化傾向を示す時点を決める手法を開発した。この手法により6つの先進国を分析した結果,高所得国になった時期が遅い国ほど,需要量増加の鈍化傾向を示す時期の,1人あたりのGDPが低い事が明らかになった。これは,今後の発展に伴う需要予測に,経済発展の時期の違いを考慮に入れた方が良いことを示唆していた。

シソーラス用語： *金属材料 ,  変動 ,  *需要予測 ,  経済 ,  *鋼材 ,  *アルミニウム ,  経済開発 ,  *経済成長
準シソーラス用語： *金属素材 ,  経済発展 ,  需要変化 ,  中国経済 ,  *鉄鋼材料

分類 (2件)： 産業経済  (KA02000Y) ,  鉱山,鉱物資源及びエネルギー資源一般  (UA01070A)

引用文献 (20件)：

• 奥野嘉雄 (2006), 中国における鉄鋼生産の見通しと高炉の動向. 新日鉄技報第384号, 14-19.
• 日本鉄鋼連盟 (2008), (社)日本鉄鋼連盟 輸出市場調査委員会「中国の鉄鋼需給の現状と今後の展望」2008年1月23日http://www.jisf.or.jp/news/topics/docs/080123.pdf
• Canas, A., Ferrao, P., Conceicao, P. (2003), A new environmental Kuznets curve? Relationship between direct material input and income per capita: evidence from industrialised countries. Ecol. Econ. 46, 217-229.
• Focacci, A. (2005), Empirical relationship between total consumption-GDP ratio and per capita income for different metals of a series of industrialized nations. Int. J. Environ. Technol. Manag. 5, 347-377.
• Focacci, A., (2007). Empirical analysis of the relationship between total consumption- GDP ratio and per capita income for different metals: the cases of Brazil, China and India. Int. J. Soc. Econ. 34, 612-636.

タイトルに関連する用語 (4件)： 金属素材 ,  需要 ,  鈍化 ,  傾向