抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿の目的は,「生成的学習モデル(generative learning model)」を中心に,構成主義に基づく概念の形成過程という視点から,授業論を検討することである。その理由は以下の2点にある。1つは,「生きる力」を育成するための授業を構想する際には「学習のプロセスとは既知と未知との葛藤を調節しつつ進行するものである」という学習観を中心とした議論が有効であると考えられるからである。もう1つは,これまでは,学習論と授業論を結ぶ視点が不明確であったことである。「生成的学習モデル」は概念の形成過程に注目した先駆け的な学習モデルと考えられるものであり,授業論に活かす視点を明確にした形で提案された。ここでは,オズボーンらが注目した5つの「三段階モデル」とそれに関連するオズボーンらが取り組んだ「理科学習プロジェクト(LISP:Learning in Science Project)の知見を中心に検討した。以上より,授業論で重視すべき点として,次の3つを指摘した。第1に,授業における「メタ認知」の育成である。第2に,それは,授業において「学ぶ意味」や「学ぶ必然性」を学習者が感得することでなされると考えられることである。第3に,授業において「反省的思考」を促すことである。(著者抄録)