抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,多くの家電製品に導入されるようになった音声案内は,高齢者や視覚障害者など製品操作に困難を感じることの多いユーザにとって,製品インタフェースの重要な機能の一つとなりうる。しかし,音声案内に対するニーズは,ユーザの属性によって異なることが予想される。そこで本研究では,高齢者を含む晴眼者及び視覚障害(中途失明,ロービジョン)者を対象に行ったインタビュー調査の結果について,音声案内に求められる音響仕様や文構造等の観点から分析を行った。その結果,できるだけ簡潔な案内を求める等,どのユーザにも共通するニーズが多くある一方で,話速や声質の好みについてはユーザの属性による違いが見られた。これらの分析結果は,家電製品の各操作段階におけるニーズの違いを調査した論文[水浪・倉片,人間生活工学,15(1),2014.]の結果と合わせることにより,加齢及び視覚障害を考慮した音声案内の設計指針の確立に寄与するものと期待される。(著者抄録)