RIKEN Hub Database

理研には約400の研究室があり、それぞれが自発的に研究成果の発表を行っています。データ公開も様々な形式で行われ、現在約80のデータ提供サイトがWeb上で公開されています。このため、どこでどのようなデータが公開されているのかが分かりづらく、公開データの再利用やコンピュータを使った統合利用が容易ではありませんでした。また、ライフサイエンスで扱われるデータのほとんどは、形式が定まっていない集積困難なデータであり、塩基配列やDNAチップデータのような集積リポジトリが存在しておらず、データ公開が容易ではありません。理研総合データベースでは、SWF(Semantic Web Folders)を使うことで、理研の公開データをセマンティック・ウェブのRDF形式に準拠させつつ、さらに数百テラ~ペタバイトにもなる膨大なオミックス実験データを関連付けて、SWFからダウンロードできるように計画しています。これにより、理研が公開するデータの永続性を担保するとともに、文部科学省が推進する「ライフサイエンス統合データベース」からの統合検索を可能にし、外部からのアクセスを容易にします。本データベースは2009年3月より公開を開始しました。