抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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LEDは,蛍光灯と比較して耐用期間が長く消費電力が少ないため,省エネルギー型の照明として,人々から大きな期待が寄せられている。そこで,ナメコ菌床施設栽培におけるLED利用技術を検討するとともに,新たな光利用技術の開発を合わせて図った。その概要は,以下のとおりである。1)菌床シイタケ栽培の先行研究を参考に,ナメコ菌床栽培における培養後期の青色LEDの照射効果を検討した。その結果,以下の成果が得られた。これまで光を照射していなかったナメコ菌床栽培の培養後期に,青色LEDを12日間程度照射することで原木栽培に近い大粒のナメコ生産が可能なことが分かった。また,培養後期に青色LEDを15日間照射することで,収穫所要日数が7日間程度短縮することが分かった。さらに,現地試験を行い,これらの技術が利用可能なことを実証した。2)培養前期の照射により,子実体原基が多数形成される現象を観察するとともに,暗培養と比較すると培養前期の光照射が子実体個数を増加させる傾向を確認した。3)白色LEDを用いてナメコ菌床栽培の現地試験を行ったところ,白色蛍光灯を用いた場合と同等の結果が得られ,白色LEDが白色蛍光灯の代替品として利用可能なことを示した。4)森林総研及び東工大と共同して,ナメコの機能性向上のため,培養後期及び発生時の青色LED照射が,ナメコのビタミンD含有量及び抗酸化作用に与える影響を調べた。(著者抄録)